交叉咬合を放置すると、成長期に左右で顎の成長に差が生じ、顔の歪みの原因になります。
原因
遺伝的要因
癖の要因
治療方法
急速拡大装置
上顎の場合
お子さんの場合、顎が成長途中のため装置を用いて上顎を拡大することができます。装置を上顎の口腔内に固定し、細かい頻度で徐々に装置を広げていくことで、上顎の真ん中にある正中縫合という骨のつなぎ目が開かれて、そこに新しい骨が造られる事で上顎を広げる仕組みです。
下顎の場合
上顎が大きくならないと下顎は広げられないので、上顎が終わったら広げます。下顎は上顎が大きくなると、ある程度は自動的に大きくなりますが、必要に応じ装置を入れて拡大していきます。
拡大順序
左右の6歳臼歯の間の距離が大きくなるように拡大
前歯部を拡大
正しい順序で行うことにより、上下の顎がバランス良く広がり、噛み合わせも良くなります。
拡大床
拡大床のプレートはプラスチックと針金で出来ています。一定期間ごとに中に組み込まれているスクリューを回してプレートを拡大することにより、顎や歯列に負荷がかかり、ゆっくりとアゴが大きくなり歯列を整えます。
ワイヤー矯正
ブラケットといわれる装置を歯一本ずつにつけ、ワイヤーで連結させて、歯を動かす治療法。歯並びと噛み合わせを整えます。透明で目立たないプラスチック製のブラケットを使用しています。
マウスピース矯正
交叉咬合が軽症の場合、マウスピース矯正が適用出来るケースがあります。歯が並ぶ完成までのマウスピースがあり、1~2週間に一回交換していき、少しずつ歯を動かしていきます。