反対咬合とは受け口のことです

原因

骨格性の遺伝

・上の顎が狭い
・下の顎が広い

歯の萌出方向

歯が生えてくる位置で、「上顎の前歯が内側に傾斜する」または「下顎の前歯が外側に傾斜する」ことにより、反対咬合になる場合があります。

癖の要因

・下顎を前に突き出す癖がある
  ・下の前歯の裏側を押し出す癖がある

将来の影響

しっかりとした受け口になる

受け口は成長に合わせてよりしっかりとなります。下顎の骨は、思春期ごろに、体の成長にあわせて急激に大きくなる特徴を持っています。下顎の骨の急激な成長の前に、反対咬合を改善した方が費用も時間も少なく出来る場合がほとんどです。そのため反対咬合は早期の治療が重要となります。

咀嚼機能の低下

反対咬合は咬み合わせも悪くなります。食べ物を噛む時に無理な力がかかると、顎に負担がかかりやすいです。治療をすると咬み合わせも正しくなるので、食事もしやすくなります。

発音に影響が出る

受け口の場合は、特にサ行の発音に影響が出やすいと言われています。舌っ足らずなしゃべり方になってしまうと日常会話や英語の発音にも支障が出ることが考えられるので、早期の治療が重要です。

子供の受け口の治療法

受け口用マウスピース

主に上顎の成長を促進する装置です。就寝時にマウスピースを用いることで、低い位置で機能している舌に持ち上げることを覚えさせていきます。はじめは違和感もありますが、ほとんどのお子さんは1週間~1か月ほどで慣れていきます。

フェイスマスク

顔に被るマスクと口腔内の装置をゴムでつなぎ、上顎の前方への成長を刺激しながら下顎の成長を抑制する装置です。ご自宅で装着していただきます。

リンガルアーチ

上顎前歯が内側へ傾斜する事が原因の反対咬合の場合に、歯軸の改善を治療する装置です。

床矯正装置

歯の土台を動かす時の装置です。

大人の受け口の治療法

大人の方は骨格の成長が終了しているので、歯を動かす矯正治療をしていきます。通常の受け口の治療は、上下の矯正治療を行います。場合によっては、「上の歯を前に出す」か「下の歯を後ろに下げるか」のどちらかの矯正治療のみを行う場合もあります。

※詳しくはワイヤー矯正・マウスピース矯正をご覧ください。